インドのF1、今年で見納め?日程から除外、人気低下…

[ 2013年10月26日 17:26 ]

 自動車F1シリーズのグランプリ(GP)決勝が27日に行われるインドで、来年以降のF1開催が危ぶまれている。国際自動車連盟(FIA)が発表した来年のシリーズの暫定日程から既に除外された上、人気低下にも直面、将来の復帰にも悲観論が出始めているためだ。

 インドGPは2011年に初めて開催され、今年で3回目。首都ニューデリー郊外に約4億ドル(約390億円)をかけて建設された「ブッダ国際サーキット」は、10万人規模の観客の収容が可能で、当時好調だった経済成長の象徴でもあった。

 地元紙によると、11年の観戦チケットの販売枚数は約9万5千枚。しかし、昨年は約6万7千枚に減り、昨年より料金を安くした今年もさらに落ち込むと予想され、インド経済の減速に合わせるかのように客足が遠のいている。

 チケット料が庶民にとってまだ高額であることや、クリケットが圧倒的な人気を誇るインドで、F1のファン層を拡大するのは簡単ではないとの指摘もある。

 来年の日程から“落選”した理由の一つについて、AP通信などは、インド当局がGPの収入に課す高率の税金にF1運営団体側が不満を持っていると報じている。

 インドGPの運営責任者は「2年後の復帰の機会を逃せば、インドには永遠に戻らないかもしれない」と話している。(共同)

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2013年10月26日のニュース