三菱自動車 リコールのPHV電池交換作業を公開

[ 2013年7月8日 17:52 ]

 三菱自動車は8日、リチウムイオン電池の不具合が見つかったプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」の電池交換作業を、名古屋製作所岡崎工場(愛知県岡崎市)で報道陣に公開した。

 アウトランダーPHEVは不具合発覚を受けて3月下旬から生産・出荷が止まったままで、6月初旬にはリコールを国土交通省に届けていた。三菱自は8月中旬までに交換を終わらせ、出荷を再開する方針。

 1月の発売早々つまずいた同車の販売を早期に立て直すため、現状で2千台の月産台数を10月以降に倍増させる。

 交換対象は4313台。同製作所で一括して6月中旬から交換作業を開始。公開された作業では、専用機器でつり上げた車体の床下からバッテリーパックを作業員が数人がかりで取り出し、新品に取り換えた。

 工場を訪れた益子修社長は記者会見し、不具合をあらためて陳謝。「作業は順調で、交換後は安心して乗っていただける」と述べた。

 今回の不具合は電池メーカーの作業員が誤って電池を落とし、変形させたのが原因とされる。

 三菱自では、同様の不具合が起きた電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」など計115台もリコール対象となり、水島製作所(岡山県倉敷市)で交換作業を行っている。

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2013年7月8日のニュース