スズキ「スペーシア」3・15発売 クラストップ、燃費29キロ

[ 2013年2月26日 12:10 ]

スズキが発表した新型の軽自動車「スペーシア」

 スズキは26日、新型の軽自動車「スペーシア」を3月15日に発売すると発表した。ガソリン1リットル当たり29・0キロと、車高が高く「ハイトワゴン」と呼ばれるクラスでトップの低燃費を実現した。税金など維持費が安く、燃費がハイブリッド車並みに向上した軽自動車の人気は一段と上昇。スズキは競争が激化する軽市場で巻き返しを狙う。

 前モデルの「パレット」を全面改良し、名前も一新した。室内空間の広さが特長で、子育て世帯を主な購買層に想定している。減速時のエネルギーを回収してリチウムイオン電池にためる技術や、徹底した軽量化で燃費を向上させた。価格は122万8500円から。

 このクラスでは、ホンダの「N BOX(エヌ ボックス)」やダイハツ工業の「タント」が強く、スズキは押され気味だった。

 2012年の新車販売に占める軽比率は36・9%と過去最高を更新。同年秋にエコカー補助金が終了した後も需要は底堅く、日本自動車工業会は今年はさらに上昇すると予想する。

 ただ軽の新車を相次ぎ発売したホンダは1月の軽販売が前年同月比で75%増える一方、軽以外の販売はほぼ半減。「自社のミニバンなどから乗り換える顧客も多い」(ホンダ販売店)といい、メーカーにとっては痛しかゆしの面もある。

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2013年2月26日のニュース