1回充電で351キロ走行 慶大教授らEV車試作

[ 2012年3月28日 18:09 ]

ベンチャー企業「シムドライブ」の電気自動車の試作車「シムウィル」。右は清水浩社長

 慶応大教授らが設立したベンチャー企業「シムドライブ」(川崎市)は28日、電気自動車(EV)の第2弾の試作車「シムウィル」を公開した。EVの課題である1回の充電での走行距離を351キロまで伸ばし、中級スポーツカー並みの加速性能も実現。2014年の量産化を目指し、生産と販売の提携先を探す。

 同社のEVは、駆動力を生み出すモーターをタイヤホイールに直接組み込んだ方式が特長。エネルギーの伝達効率が良く、同じ電池容量ならほかの方式よりも3割以上、走行距離を伸ばせるという。

 昨年3月に発表した第1弾のEVよりも電池容量を4割増やした。実用化を意識して車体を一回り小さくし、デザインにも磨きをかけた。

 慶応大教授でもある清水浩社長は「わが社の技術を実用化したい企業にはどこにでもオープンに提供する。世界中にEVを早く普及させたい」と語った。

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2012年3月28日のニュース