米GM、5年ぶり世界一 トヨタは3位に転落

[ 2011年8月4日 21:36 ]

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は4日、2011年上半期(1~6月)の世界新車販売台数が前年同期比8・9%増の453万6千台だったと発表した。トヨタ自動車の371万5千台を抜き、上半期としては5年ぶりに首位に返り咲いた。トヨタはドイツのフォルクスワーゲン(VW)にも抜かれ3位に転落した。

 GMは09年6月に経営破綻したが、その後の再建が順調に進んでいることが鮮明になった。GM再建を後押ししてきた米オバマ政権にとっても、来年の大統領選での再選に向けて格好のアピール材料となりそうだ。

 GMは11年通期でも4年ぶりの世界首位が濃厚。GMは07年まで世界販売トップを守っていたが、08年にトヨタに奪われ、その後は2位に甘んじている。

 トヨタは、東日本大震災による部品供給不足の影響で、世界的に生産が落ち込んだことが響いた。VWの今年上半期の販売台数は412万9千台。

 GMは主力市場の米国を中心に欧州、中国を含むほとんどの地域で販売を伸ばした。苦手としていた燃費効率の良い中小型車を積極的に投入、昨年末には他社に先駆けて電気自動車(EV)を市場投入するなど、経営破綻からの再生に成功した。

 GMのアカーソン最高経営責任者(CEO)は「燃費効率の向上やデザイン、品質への投資を行ったことで、世界中の市場でシェアを上げることができた」と声明を発表した。(共同)

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2011年8月4日のニュース