電気自動車アイ・ミーブ 実質188万円で発売

[ 2011年7月6日 18:55 ]

 三菱自動車は6日、電気自動車「アイ・ミーブ」を一部改良し、政府の購入補助金を引いた顧客の実質負担額が188万円の低価格車を25日に発売すると発表した。搭載するリチウムイオン電池の容量を減らし走行距離は短くなるが、消費者が買いやすい値段にすることで販売拡大を目指す。

 ハイブリッド車はホンダのフィットが159万円で最も安い。電気自動車では、三菱自と日産自動車が実質負担額で298万円の製品を販売しているが、200万円を切る電気自動車の登場で、環境対応車をめぐる競争は一層激化しそうだ。

 アイ・ミーブは昨年4月に個人向けの販売を開始。従来車の走行距離は160キロだった。

 今回は低価格化に合わせ、走行距離を120キロに引き下げた。益子修社長は同日の記者会見で「1日の走行距離が20キロか30キロ程度の利用者も多く、電池容量を減らしても価格を下げられないかとの要望が多かった」と背景を説明した。

 併せて走行距離が180キロで実質負担額が284万円のタイプも8月中旬に発売。価格重視と距離重視の両タイプの商品を投入し、より多くの顧客を取り込みたい考えだ。

 また災害や停電時にアイ・ミーブから最大1500ワットの電力を供給できる装置を来年春までに発売。車にため込んだ電力で電子レンジや扇風機など複数の家電製品を同時に動かせるようにする。

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2011年7月6日のニュース