トヨタ「ノア」など19車種計128万台リコール

[ 2011年1月26日 18:54 ]

トヨタ自動車が国交省にリコールを届け出た「ノア」

 トヨタ自動車は26日、燃料漏れの恐れがあるとして、ミニバン「ノア」「ヴォクシー」など19車種計127万7390台(2000年5月~09年8月生産)のリコール(無料の回収・修理)を国土交通省に届け出た。海外でも計約41万1000台のリコールを実施し、国内外で計約170万台を対象とする。事故の報告はないという。

 リコール費用は国内外で数百億円に上るとみられる。トヨタはリコールに備えた引当金で対応する方針だが、財務への悪影響も懸念される。

 トヨタの届け出は、燃料パイプに小さな亀裂が生じる恐れなどがあるノア、ヴォクシーなど16車種と、エンジン関連部品の締め付けが不十分だった高級セダン「クラウン」など3車種の2件。いずれも燃料漏れにつながる可能性があるが、長期間使用しないと分からないため発見が遅れ、リコール対象期間が約9年間と長くなった。16車種で問題となった燃料パイプは同一製品で、幅広い車種で使っていたことから、リコール対象が拡大した。

 16車種の120万2800台は、1件の届け出としてリコール制度が始まった1969年以降、2番目に多い。最多は、2005年10月のトヨタ「カローラ」など127万2214台。

 海外では、国内では対象となっていないレクサスの「IS350」「GS300」などもリコールを実施する。

 トヨタは、09年から10年にかけて看板車「プリウス」なども含めてリコールなどが相次ぎ、対象台数は世界で延べ1000万台超に上った。

((了)(H)(06)110126 232628

 【編注】16車種は「ノア」「RAV4L」「ヴォクシー」「RAV4J」「カルディナ」「アイシス」「ビスタ」「ビスタアルデオ」「オーパ」「プレミオ」「アリオン」「ガイア」「ナディア」「ウィッシュ」「アベンシス」「アベンシスワゴン」、3車種は「クラウン」「マークX」「レクサスIS250」

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