トヨタ主力工場でレクサス減産へ

[ 2008年11月15日 06:00 ]

 トヨタ自動車が、高級車「レクサス」などを手がける田原工場(愛知県田原市)の生産態勢を、昼夜2交代から昼だけに縮小する検討に入ったことが15日分かった。当面はレクサスのラインだけが対象で、来年1月にも実施する。

 田原工場は2007年の生産台数が計約63万台、同年3月の従業員が1万370人と国内最大規模。トヨタが同工場の大規模な減産に踏み切るのは1990年代以降初となる。
 富裕層をターゲットとしたブランドであるレクサスは、米国発の金融危機で特に販売が落ち込んでおり、今回の減産計画はトヨタが受けた打撃の大きさを浮き彫りにしている。
 田原工場はレクサスのほか「ランドクルーザー」や「RAV4」を生産。生産態勢縮小が長引けば、減産は年10万台規模に上る可能性がある。
 トヨタは世界的な販売の急落を受け、09年3月期の業績予想を大幅に下方修正。今後、国内外の事業を新規分も含め、すべて実施時期や規模を見直すとしている。

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2008年11月15日のニュース