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浜田剛史氏 井岡はダウン奪った後にポイント取れず痛かった 前半は守りに忙殺 王者は賢さあった

[ 2025年5月12日 04:30 ]

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者 フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン) 判定 同級6位 井岡一翔(志成) ( 2025年5月11日    東京・大田区総合体育館 )

<井岡・マルティネス>第1R、マルティネスの左ボディーをえぐる井岡(撮影・島崎忠彦)
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 【浜田剛史の目】1点差、3点差のジャッジがいたことを考えると、ダウンを奪った後の11、12回で井岡がポイントを取れなかったのは、もったいなかった。ダウンは効いていたし、11回に2ラウンド分の体力を使ってでも攻めていれば、ダウンを追加できた可能性がある。だが、井岡にその爆発力は残っていなかった。

 井岡は前回の対戦でも有効だった左ボディーを使い、王者にダメージを与えた。だが、王者も前回に有効だった「うまい見せ方」を使った。ラウンドの前半に大振りしながら前に出て、井岡が出てくると、打ち合わずに下がって休む。ポイントを取られないうまさ、賢さがあった。

 前回と違ったのは、井岡が頭を振って相手のパンチをかわしたことだろう。ブロックの防御が多い井岡だが、ボディーを打った後に頭を振った。そこから上に左フックを返すのが、井岡の作戦だったと思われる。実際にダウンを奪ったのは、左フックだったが、前半は守りに一生懸命になってしまい、返しのパンチを打てなかった。王者の圧力で出はなをくじかれた印象で、作戦を遂行できなかった。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

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