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井岡 6・24フランコと再戦決定 ドローだった大みそかの続き「覚悟を持ってもう一度決着つけたい」

[ 2023年4月25日 04:30 ]

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ   井岡一翔 12回戦 ジョシュア・フランコ ( 2023年6月24日    大田区総合体育館 )

リモート参加したジョシュア・フランコ(右)と会見する井岡 (撮影・白鳥 佳樹)
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 元WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(34=志成)が24日、都内で会見し、6月24日にWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)とWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチを行うことを発表した。統一戦として行われた昨年大みそかはドロー。再戦で完全決着をつけて階級最強を証明する。

 約6カ月ぶりの再戦へ井岡は「自分自身一番望んでいた試合。気合が入っているし、うれしく思う。必ずチャンピオンに返り咲く」と闘志を燃やした。

 プロ初の引き分けとなった昨年大みそかのフランコとの王座統一戦は、6度目の防衛に成功もWBA王座を奪うことはならなかった。その後、WBOは井岡に同級1位の中谷潤人(25=M・T)との指名試合を命じるも、井岡は2月にWBO王座を返上した。

 「ドローという結果で終わって、防衛戦をするのか、返上してフランコと再戦するかの選択の中、返上してもう一度彼と決着をつけたいと思った」。ともに一戦を挟めば、結果次第では対戦できない可能性もあっただけに「ダイレクトリマッチでなければ試合をする意味は薄れる。大みそかの続きを次戦でやることに意味を感じた」とフランコとの完全決着にこだわった理由を明かした。

 今年3月で34歳。キャリア終盤を迎える中で「負けたら引退とか、浅はかな気持ちではやっていない。自分自身に打ち勝って6月24日は必ずチャンピオンになる」と強い覚悟をにじませる。フランコとの再戦に勝てばWBA王者として、対戦を熱望してきたWBC世界同級王者のフアンフランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)との2団体王座統一戦にも近づく。「覚悟を持って挑まなければいけない」と雪辱に燃える男が、意地を見せる。

 ≪フランコ「前回より熱い試合に」≫対戦相手のフランコはリモートで会見に出席し「前回は接戦でとてもいい試合だったので、もう一度そんな試合がしたいと思った。ハードな練習をしているし、高いモチベーションで準備している」と話した。専属トレーナーともすでにゲームプランは打ち合わせ済みだと明かし「前回より熱い試合になる。楽しみにしていてほしい」と呼びかけた。

 ≪ABEMAで独占生配信≫これまで井岡の国内世界戦はTBS系列で中継されてきたが、今回初めてABEMAのPPV(ペイ・パー・ビュー)で独占生配信される。競技の魅力を若年層にも訴えることが狙いで、ABEMAの北野プロデューサーは「地上波でやっていた頃とは違う興奮を生み出せるように盛り上げていきたい」と話した。料金は未定だが、近日中に発表される見込み。

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2023年4月25日のニュース