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ウエルター級頂上決戦の両雄は対照的 21歳佐々木「衝撃的な試合を」36歳小原「若者の夢を摘む」

[ 2023年2月13日 21:27 ]

<LIVE BOXING 4会見>会見の出席者(前列左から)寺地拳四朗、那須川天心、与那覇勇気、井上拓真(後列左から)アマゾン・児玉隆志氏、阿部麗也、佐々木尽、小原佳太、帝拳ジム・浜田剛史代表(撮影・篠原岳夫)
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 “神童”那須川天心(24=帝拳)がプロデビュー戦に臨む4月8日の東京・有明アリーナでは、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチも行われ、王者・佐々木尽(21=八王子中屋)と挑戦者の元同級王者・小原佳太(36=三迫)がウエルター級国内最強を懸けて激突する。

 2人は那須川らと都内のホテルで開かれた会見に出席。1月に衝撃の1回TKO勝ちで王座奪取に成功し、初防衛戦を迎える佐々木はいきなり「日本人初のウエルター級世界王者に輝く男、佐々木尽です」とあいさつ。「那須川天心選手のデビュー戦で注目度が高いと思うので、たくさんのお客さんに試合を見てもらえるチャンス。このチャンスを絶対に逃さない。一番輝く試合を見せて、(観客が)帰る時には、那須川天心選手デビュー凄かったね、あともう一人、佐々木尽というのがいたなと、みなさんの脳内にインプットされるような衝撃的な試合を見せて、楽しませようと思っている。ぜひ佐々木尽にも期待してほしい」と勢い良くコメントした。

 一方、スーパーライト級時代に日本王座と東洋太平洋王座を獲得して世界挑戦も経験し、ウエルター級転向後はWBOアジア・パシフィック王座と日本王座を獲得した小原は落ち着いた表情。「大きな会場、興行で試合ができ、とてもうれしく思っている。僕は31戦、KOで勝つボクシングを追求してきた。もちろん、32戦目もKOで終わる。みなさん楽しみにしていてください」とベテランらしく淡々と語った。

 相手の印象を問われると、佐々木が「世界に挑戦している選手なので日本のウエルター級で一番強い選手と分かっている。この場で来たかという感じですね。いい試合をして、会場を爆発的に盛り上げたい」と意気込んだのに対し、小原は「凄く身体能力も高くて、パンチ力もあって、凄く良い選手だと思ってます」とまたしても淡々とした受け答え。この試合の意味について「世界への切符ですかね」と答えた佐々木に対し、小原は少し考えたあと「また小原が若者の夢を摘むのか、という試合だと思う。これに勝ってもまだ世界は見えません。もちろん僕も佐々木君も世界ランキングは持っているので、チャンスは近づくと思うし、(次に)つながる試合だと思うので、楽しい試合にはなると思います」と冷静に話した。

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2023年2月13日のニュース