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井上尚弥が5年連続6度目の年間MVP 白井義男&具志堅用高抜く単独最多受賞

[ 2023年2月8日 17:00 ]

井上尚弥
Photo By スポニチ

 プロボクシングの2022年度年間表彰選手選考会が8日、東京・後楽園ホールで開かれ、最優秀選手(MVP)に前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が選ばれた。井上は5年連続6度目の受賞で、6度のMVPは白井義男(元世界フライ級王者)、具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)の5度を抜いて歴代単独最多となった。

 井上は22年6月にノニト・ドネア(40=フィリピン)とのバンタム級3団体王座統一戦に2回TKO勝ち。米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で初の1位に輝いた。同年12月にはポール・バトラー(34=英国)に11回KO勝ちして史上9人目、アジア人とバンタム級では初となる4団体王座統一に成功していた。

 技能賞にはWBAスーパー&WBC統一世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(31=BMB)、殊勲賞には前WBO世界フライ級王者の中谷潤人(25=M・T)が選ばれた。努力・敢闘賞はWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者の阿部麗也(29=KG大和)で、KO賞は井上尚弥が3年連続6度目の受賞。新鋭賞には東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹(26=大橋)が選出された。

 年間最高試合は世界戦がWBA&IBF世界ミドル級王座統一戦のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)―村田諒太(帝拳)戦(4月9日、帝拳プロモーション)で、世界戦以外ではWBOアジア・パシフィック・ライト級タイトルマッチの吉野修一郎(三迫)―中谷正義(帝拳)戦(11月1日、帝拳プロモーション)。トレーナー賞は寺地らを指導する三迫ジムの加藤健太トレーナー(37)が受賞した。

 また、女子最優秀選手はWBO女子世界スーパーフライ級王者の晝田瑞希(26=三迫)、女子年間最高試合はWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦の晝田瑞希―谷山佳菜子(ワタナベ)戦(12月1日、DANGAN AOKIプロモーション)となった。

 ▼MVP・井上尚弥 2022年年間最優秀選手賞を受賞させていただき、ありがとうございます。昨年は3団体統一戦、4団体統一戦と例年にも増して非常に濃密な1年でした。その上で最高の結果を出せたこと、自分自身も満足しております。2023年は新たな階級での「挑戦」となります。ファンの方がヒリヒリ、わくわくするようなボクシングをお見せできるよう、より一層精進してまいります。

 ▼技能賞・寺地拳四朗 このたびは技能賞をいただき、ありがとうございます。来年はMVPを取れるよう、もっと強く、そして皆さまを楽しませるボクシングができればと思います。まだまだ向上していこうと思います。ありがとうございました。

 ▼殊勲賞・中谷潤人 このたびは殊勲賞をいただきまして、ありがとうございます。今年、2023年はスーパーフライ級での勝負の年です。この賞も励みに、必ず世界チャンピオンになります!

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2023年2月8日のニュース