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【ONE】秋元皓貴 キックボクシングバンタム級新王者に!ONEスーパーシリーズでは日本人初王者の快挙

[ 2022年3月26日 20:11 ]

「ONE Championship」スーパーシリーズ日本人初の王者となったキックボクシングバンタム級新王者秋元皓貴 
Photo By 提供写真

 格闘技イベント「ONE Championship」が26日に10周年記念大会「ONE X」を開催した。キックボクシングバンタム級タイトルに挑戦した秋元皓貴(Evolve MMA)が王者カピタン・ペッティンディー(タイ)を判定3ー0で下して新王者に輝き、「ONE Championship」スーパーシリーズ日本人初の王者となった。

 1Rは両者積極的に攻撃を出し合う展開の中でラウンド終盤に秋元の有効打が当たり始めた。2Rには秋元のローキックでカピタンの左足にダメージを蓄積させる。3Rには2Rから続くカピタンのホールディングにイエローカードが出る。さらに秋元は冷静に戦いながらも顔面へパンチをまとめる。その後、カピタンへ2枚目のイエローカードが出される。残り30秒ごろには秋元のローキックでカピタンをふらつかせた。4Rも前に出続ける秋元。ローキックとパンチを中心に優勢に試合を進める。5Rにもカピタンは度重なるホールディングで減点1となった。それでもタフなカピタンは倒れず秋元に攻撃を当ててくるが秋元も引かずに決着は判定に。判定3ー0で勝利を新王者に輝いた。

 試合後には「本当に強くて3R目ぐらいからしんどくてパンチも強かったですけど、世界で最初にこのベルトを取れました!」と喜んだ。「気持ちで前に出ようとトレーニングの結果が出ました。コーチにしつこいぐらい『お前はチャンピオンになれるんだ』と言われていたので、その気持ちを全てこの試合に出ました」とコーチや周りの人々の支えもあって日本人初の快挙を成し遂げた。

 そしてファイトボーナス5万ドルも獲得した。「今日もそうですけどKOじゃなくてインタビューで『あなたの試合は派手じゃないですけどどう思いますか』などと聞かれて本当はKOしたかったし、それがこうやって評価されるのは嬉しいです」と話した。

 小学2年生で空手を始めた秋元。07年10月にキックボクシングデビュー。19戦無敗でWBCムエタイ日本フェザー級タイトルを獲得。その後14年に空手に復帰し、17年に全日本フルコンタクト空手選手権軽量級で優勝。19年1月に6年ぶりにキックボクシングに復帰して「ONE Championship」に参戦。復帰2戦目となった同年3月のヨゼフ・ラシリ(イタリア)との試合でプロ初黒星。しかしその後は4連勝。前回の試合では中国の強豪チュー・ジェンリャンから判定勝利を挙げてタイトルマッチにこぎつけた日本空手界を代表する天才が「ONE Championship」のタイトル初挑戦で王者に輝き、「ONE Championship」スーパーシリーズ日本人初の王者となった。

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