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元世界3階級王者の亀田興毅会長「プロモーターで世界一になりたい」 大阪市内でジム開設

[ 2021年3月1日 15:50 ]

ジム名が記された布をマントのように広げ、撮影に応じた亀田興毅会長
Photo By スポニチ

 プロボクシングの元世界3階級王者で、大阪市西成区にプロジム「3150ファイトクラブ」を開設した亀田興毅会長(34)が1日、同所で会見し「ボクシングで世界チャンピオンになった。今度はプロモーターで世界一になりたい」と意気込んだ。

 この日に大阪、兵庫、京都の関西3府県でも新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されたものの、関西でのボクシング興行は宣言前の昨年12月下旬を最後に開催されていない。「選手がリングに上がれない。仕事がない状態。試合ができる場をどんどん提供したい」と業界の苦境を乗り越えるために力を尽くすことを誓った。

 ジム開設は“亀田3兄弟”の三男で、元世界2階級王者の和毅のためでもある。世界王座返り咲きを目指す和毅は国内ジムに所属しておらず、現在は国内で試合できない状況。以前は主に海外を拠点に活動していたが、コロナ禍でそれも難しいため、国内で受け皿が必要だった。興毅会長は「和毅は凄い実力を持っているし、また世界を狙える」と期待を込めた。既に近隣のジムなどへあいさつ回りを済ませ、2月中にプロ加盟を承認されたという。
 ジムは父の史郎氏(55)がアマチュアを指導していた場所で、ジム名は同氏がYouTubeチャンネルでプロボクサーを目指す企画名が由来だ。スタート時の所属選手には和毅に加え、父の教え子であるプロの卵たちも加わる見込み。

 また、YouTubeをはじめ、さまざまな媒体を活用し、ボクシング界全体を盛り上げる意気込み。「自分が現役の時は(テレビの)地上波しかなかったけど、今はいろいろある。ボクシングにはポテンシャルがある。選手がしっかり稼げるようにしたい」。競技人口を増やし、さまざまな層に興味を持ってもらえる魅力的な業界にしたいと夢を語った。

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2021年3月1日のニュース