×

松永宏信 7回TKO勝ちでV2達成も「悔しさばかりが残った」

[ 2020年10月3日 21:43 ]

<日本スーパーウエルター級タイトルマッチ>7回TKO勝ちで2度目の防衛に成功もコーナーに戻る松永は苦笑い
Photo By スポニチ

 プロボクシングの日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦は3日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・松永宏信(33=横浜光)が挑戦者で同級1位の清水優人(32=木更津グリーンベイ)を7回2分40秒、TKOで下して2度目の防衛に成功した。

 慎重な立ち上がりから一転、3回以降はガードを固めてプレッシャーを強めたが、これは「自分の臆病さから消去法で選択した」戦術。じわじわと清水の体力を削り、7回の連打で棒立ちにさせてレフェリーストップ。プロ20戦で1度もKO負けのなかった清水を沈めたが、試合後の松永は「やってきたことが出せず、自分の本番の弱さが出た。悔しさばかりが残った」と反省の言葉を並べた。

 札幌藻岩高では野球部に所属し、2年秋には4番サードとして活躍。道大会決勝で田中将大(現ヤンキース)擁する駒大苫小牧に敗れ、センバツ出場は果たせなかった。だが、ボクシングでは左眼窩(がんか)底骨折、右目網膜剥離と2度の故障を乗り越え、昨年5月に日本王者となった。コロナ禍による7カ月延期された試合でV2を達成。松永は「絶対に勝つ気持ちでやって勝てたことは良かった。家に帰ってベルトが手元に残っていることはうれしいと思うけど、今はそういう心境にはならないですね」と満足せず、「もっと場数を踏みたいです」と視線を先に向けた。

続きを表示

2020年10月3日のニュース