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岡沢セオン、自力で決めた!ボクシング男子日本勢で五輪内定第1号

[ 2020年3月12日 05:30 ]

ボクシング東京五輪アジア・オセアニア予選 ( 2020年3月11日    ヨルダン・アンマン )

男子ウエルター級で、東京五輪出場を決めた岡沢セオン(共同)
Photo By 共同

 男子ウエルター級5位決定戦で岡沢セオン(24=鹿児島県体協)が中国選手に5―0で判定勝ちし、同級で5枠ある出場枠を獲得して東京五輪出場を決めた。ボクシング男子の日本勢で代表内定第1号。男子の開催国枠は4階級で、国際オリンピック委員会の要請により、日本連盟は28日までに残り3枠の階級を適用して出場する選手を決める。

 今大会の日本男子6人で唯一、自力で出場権を獲った岡沢は「凄くうれしい。自分にとって大きな財産になる」と喜んだ。準々決勝で敗れた際は「試合に出るのも嫌」と落ち込んだが、日本からの激励メッセージに奮い立ち、5位決定トーナメントを勝ち抜いた。

 父がガーナ人、母が日本人。街を歩けば八村やサニブラウンに間違われることも多く、「刺激になるし、自分も同じレベルまで行きたい」と話す。持ち味のスピードと「ビビりで調子こき」の性格もあって防御重視のアウトボクシングを磨いてきたが、今予選では苦手な打ち合いにも積極的に挑んだ。「アマチュアはプロより凄い」が持論で、東京五輪はそれを証明する舞台。「全力で金メダルを目指す。自分の国での五輪。堂々と戦いたい」と意気込んだ。

 ◆岡沢 セオン(おかざわ・せおん)1995年(平7)12月21日生まれ、山形市出身の24歳。日大山形高―中大―鹿児島県体協。中学まではレスリングで、高校入学後に「1学年上の怖い番長に、やるだろ?と言われて」ボクシングを始める。19年アジア選手権ウエルター級2位、世界選手権ベスト8。1メートル79の左ボクサータイプ。憧れは五輪2大会連続銅メダルのラザロ・アルバレス(キューバ)。趣味はカレー作り。

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