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女子フェザー級 入江聖奈が五輪代表内定、ボクシング競技で日本女子初

[ 2020年3月9日 18:21 ]

ボクシング 東京五輪アジア・オセアニア予選第7日 ( 2020年3月9日    ヨルダン・アンマン )

ボクシング五輪予選女子フェザー級準々決勝 2回、フィリピン選手(右)を攻める入江聖奈。判定で破り、ボクシング女子で日本勢初となる五輪出場を決めた
Photo By 共同

 女子フェザー級準々決勝が行われ、日本チーム最年少19歳の入江聖奈(日体大)は昨年の世界選手権優勝のネスティ・ペテシオ(フィリピン)に4―1で判定勝ちし、今予選の上位4人に与えられる東京五輪出場枠を獲得。日本ボクシング連盟の規定で、東京五輪代表に内定した。東京五輪ボクシング競技の日本代表内定第1号で、2012年ロンドン五輪から正式種目に採用された女子ボクシングの日本勢としても五輪出場第1号となった。

 笑顔で入場してきた入江は1ラウンド、ワンツーから組み立ててボディーや右カウンターを入れ、ペテシオも大振りのフックで対抗。終盤に入江の右が当たり、ペテシオがグローブをキャンバスについたが、これはスリップダウンの判定で、このラウンドは3―2で入江が取った。2ラウンドはペテシオがホールディングで減点1を取られたこともあり、入江の3―0。最終3回は決定打を出せなかったが、勝利をコールされると満面に笑みを浮かべ、左腕を突き上げた。

 入江は漫画「がんばれ元気」を読んでボクシングに興味を持ち、小学2年生から地元の鳥取県米子市にあるジムで競技を始めた。高1で全日本女子選手権を制し、18年世界ユース選手権で銅メダルを獲得、昨年の世界選手権はベスト8入りした。昨春入学した日体大では柔道女子の阿部詩らと同級生で、飛び込みの東京五輪代表、三上紗也可は中学時代の同級生。明るいキャラクターで日本代表女子チームのムードメーカーとなっており、練習では好きだという「とっとこハム太郎」の曲をかけて盛り上げたという。

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