村田諒太 殊勲賞&KO賞ダブル受賞!尚弥&井岡欠席に「あとでLINEで文句を言う」
ボクシング 2019年度年間表彰式 ( 2020年2月7日 )
ボクシングの2019年度年間表彰式は7日、都内のホテルで開かれ、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(34=帝拳)が殊勲賞とKO賞をダブル受賞した。2年連続で最優秀選手賞(MVP)に輝いたWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26=大橋)が体調不良のため欠席。代わって現役最年長&最重量の世界王者が“主役”を務めた。
MVPの井上も技能賞の井岡も不在の表彰式。村田が強い存在感を示した。受賞者代表の謝辞。「控室で尚弥(井上)も一翔(井岡)もおらんからスピーチしてくれと言われまして。あとでLINEで尚弥と一翔には文句を言おうと思っています」とウイットに富む、らしいトークで笑いを誘った。
笑いだけではない。「表彰されたメンバーを見ても、もはや普通の世界チャンピオンであることが許される時代ではないと感じている。さらに上を目指して、日本中を元気にするような試合を提供していきたい」と続け、表情を引き締めた。
昨年7月のブラントとの再戦で王座に返り咲き、12月には初防衛に成功して殊勲賞とKO賞を初受賞。だが、満足はしていない。「もっと盛り上がる試合をしなくちゃいけない。上を目指していきたい」と繰り返した。
視線の先は4階級制覇王者サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)や3団体統一王者で現IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチ。「もちろん、やりたいですよ。どっちでもいいからやりたい」と改めて対戦を熱望した。
現時点で対戦未定だが、今の自分のスタイルにプラスアルファできるような練習への取り組みを「カレーにスパイスを足すようなもの。ここからラーメンに変える必要はない」と独特の言い回しで表現した。本格的に米国進出するモンスター井上に注目が集まる中、2020年の主役の座を譲るつもりはない。
▼井岡一翔 本日は欠席になりまして大変申し訳ございません。また、このような賞を頂きましてありがとうございました。この賞に恥じぬように今年も自分らしいボクシングをしていきます。(技能賞を受賞)
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