沢田京介「負けられない理由があった」流血勝利で王座挑戦権獲得
プロボクシングのチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦は26日、東京・後楽園ホールで行われ、バンタム級は同級1位・沢田京介(31=JB SPORTS)が同2位・田中一樹(26=グリーンツダ)に3―0で判定勝ちし、王者・鈴木悠介(三迫)への挑戦権を獲得した。
立ち上がりから左ジャブで主導権を握る展開を描いていたが、田中の飛び込みに得意の距離をつぶされ、接近戦での巧さに苦しめられた。5回には偶然のバッティングで右目上をカットして流血。それでも勝利への執念で激闘を制した。
「どうしても負けられない理由があった。現王者の鈴木選手は僕がデビュー戦で黒星を付けられた相手。どうしても挑戦したかったし、リベンジしたいと思っていた」
札幌工高時代にインターハイで準優勝、日大時代には国体3位とアマチュアで実績を残した沢田だが、プロではデビュー戦で現王者の鈴木に6回判定負け、2戦目に現東洋太平洋スーパーバンタム級王者・勅使河原弘晶(輪島功一S)に4回TKO負けと連敗スタートだった。そこから引き分けを挟んで14連勝の快進撃で挑戦権を獲得した沢田は「次は絶対にベルトを獲ります」と宣言。対する鈴木は「次も勝つのは僕です。ベルトは渡しません」と返し、リング上で火花を散らした。
続きを表示