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王者・日向野知恵「何が何でも防衛したい」千本瑞規は国内最速タイプロ2戦目でのタイトル獲得狙う

[ 2019年6月24日 16:57 ]

<日本女子ミニマム級タイトルマッチ>前日計量をパスした王者・日向野知恵(左)と挑戦者で同級2位の千本瑞規
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 ボクシングの日本女子ミニマム級タイトルマッチ(25日、後楽園ホール)の前日計量が24日、日本ボクシングコミッション事務局で行われ、王者・日向野知恵(34=スパイダー根本)はリミット(47.6キロ)より200グラム軽い47.4キロ、挑戦者の同級2位の千本瑞規(25=ワタナベ)は47.5キロで、ともに一発でクリアした。

 王者・日向野にとっては初防衛戦。3月にはWBO女子アジパシフィック・フライ級王者ケイシー・モートン(米国)に挑戦し、1―2の判定で惜しくも敗れたが、今後も上を目指していくためには絶対に負けられない一戦。プロ2戦目の挑戦者に対し「きれいなボクシングをするし、気持ちが強い選手」と評価する一方で、「気持ちではこっちが上。しつこいボクシングをして何が何でも防衛したい」と宣言。「(千本は)自身に満ちあふれた顔をしていたけど、そんなに簡単じゃないことを分からせてあげます」と意気込んだ。

 19日のWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦で吉田実代(EBISU K’s BOX)がモートンを下して新王者になったことは「すごく注目されていて刺激になった」という。課題である「相手のパンチをもらわない練習」を積んできており、「アマキャリアのある相手に技術を発揮させない試合をしたい」と誓った。

 アマチュアで57戦45勝12敗を誇り、15年全日本選手権2位、16年同3位の実績を持つ千本は、男女を通じて国内最速タイとなるプロ2戦目でのタイトル獲得を目指す。「こういうチャンスは滅多にないと思う。このチャンスをつかみとってチャンピオンになる」と豪語。日向野の印象を問われると、「思っていたより体が小さい。2度映像を見たけど、タフで前に出てくるタイプ。逆に言えば、それしかできない」と斬り捨てた。

 1週間前に髪を紫色に染め、前日には爪も紫色でコーディネイトしたオシャレ女子だが、「倒すボクシング」を掲げており、「打ち合いは全然、苦手じゃない。勝つのは大前提で、チャンスがあれば、流れの中で倒したい」と力強く語った。

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2019年6月24日のニュース