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ジョシュア3団体統一!初めてKO逃すもパーカーとの全勝対決で大差判定勝ち

[ 2018年4月1日 07:45 ]

判定勝ちし、ベルトを掲げるアンソニー・ジョシュア(AP)
Photo By AP

 全勝王者同士の対決となったボクシングの世界ヘビー級3団体王座統一戦12回戦は3月31日、英国ウェールズ・カーディフのプリンシパリティスタジアムに約7万8000人の観衆を集めて行われ、WBAスーパー&IBF王者のアンソニー・ジョシュア(28=英国)がWBO王者のジョセフ・パーカー(26=ニュージーランド)に3―0で判定勝ち。ヘビー級で約2年4カ月ぶりに3つのベルトをまとめ、WBC同級王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)との4団体王座統一戦へ進む権利を獲得した。

 WBAスーパー王座2度目、IBF王座5度目の防衛に成功したジョシュアはプロで初めてKO勝ちを逃し、21戦全勝(20KO)。WBO王座3度目の防衛に失敗したパーカーはプロ初黒星で25戦24勝(18KO)1敗となった。

 1回の開始直後はパーカーがジャブから前進しようとしたが、身長、リーチとも勝るジョシュアが逆にプレッシャーをかけてボディーへ右を伸ばした。ジョシュアは2回もパーカーが飛び込んで振るう右をバックステップで避けつつ、右ボディーをヒット。3回には左ボディーから右を返したジョシュアが2度コーナーへ追い詰め、4回には飛び込んできたパーカーにコンパクトな左のカウンターを当てた。

 5回にはパーカーが踏み込んで右を当てるシーンが生まれ、6回にも頭を下げて突っ込んでいったものの、ジョシュアは右で迎撃。7回には頭をぶつけながらボディーを打ってきた相手に苛立つしぐさを見せながら長い左で突き放し、8回にもボディーやアッパーをヒットさせた。

 ジョシュアはKOを予告した9回も距離を支配する戦い方を変えず、10回には左を振ってプレスを強め、アッパーを当てながらも必要以上には踏み込まなかった。11回、パーカーの右フックがジョシュアをとらえる場面もあったが流れは変わらず、最終12回の終了ゴングが鳴ると場内からはブーイングも。採点はジャッジ2人が118―110、1人が119―109の大差で、いずれもジョシュアを支持した。

 ジョシュアはリング上のインタビューで「ボクシングだから、こういう試合、12ラウンドで決まる試合もある。KOするチャンスはあったと思うが、パーカーも世界王者だから簡単にはいかない。でも、ちゃんとしたボクシングの試合だった」とコメント。ワイルダーとの統一戦に進むかと問われると「ワイルダー、俺とやろうぜ!」と呼びかけた。

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