小原 13日にウエルター級8回戦で7カ月ぶりの再起戦「明日は結構ガチガチになると思う」
ボクシングの元東洋太平洋スーパーライト級王者・小原佳太(30=三迫)が13日、東京・後楽園ホールで行われるウエルター級8回戦で7カ月ぶりの再起戦に臨む。
昨年9月に敵地モスクワで世界初挑戦し、当時のIBFスーパーライト級王者エデュアルド・トロヤノフスキー(ロシア)に2回TKO負け。再起にあたっては「かませとはやりたくない。強い相手とやりたい」とジムに希望し、元WBOアジアパシフィック・ウエルター級王者のラリー・スィウー(インドネシア)との対戦が決まった。12日に東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた前日計量はリミットより300グラム軽い66・3キロでパス。スィウーはリミットの66・6キロだった。
小原は10年8月のプロデビュー戦で敗れており、再起戦は2度目。その後2、3週間は「試合のことを考えたくなかった。遊び倒して休みました。世界戦はいい経験にはなったけど、プラスにはならなかった。身の程を知りました」という。再起戦へ向けては「2戦目の時にガチガチになったのを思い出した。当時はメンタルを落ち着かせる方法が分からなかった」と苦笑し、「さすがに30歳を過ぎて落ち着いているけど、落ち着きすぎないように。明日は結構ガチガチになると思う」と話した。「引いて負けた」と振り返る世界戦の反省から「打ち合うという選択肢も頭に入れている」と言いながらも、「打ち合いでは勝ちたくない。少しでも勝率を上げるために相手の動きを理解してやりたい」と距離感とタイミングを重視する考えを示した。
今後はスーパーライト級とウエルター級の両方で世界戦のチャンスを待つ方針。「簡単に来るとは思ってない。日本タイトルや東洋タイトルにも挑戦したいけど、世界への道筋が見える試合なら(両王座への)挑戦はしない」と明かした。「しっかりと“アジアでは小原は強い”という試合を見せたいけど、たぶん1、2ラウンドはガチガチになると思う」と話した。
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