伊藤雅雪、初防衛戦 さらなる高み目指し「勝ち方にこだわりたい」
ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦(13日、東京・後楽園ホール)の前日計量が12日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、初防衛戦の王者・伊藤雅雪(26=伴流)、挑戦者のロレンゾ・ビラヌエバ(31=フィリピン)はともにリミットの58・9キロでパスした。東洋太平洋同級王者の伊藤は昨年大みそか、渡辺卓也(28=青木)に判定勝ちして同王座3度目の防衛に成功するとともに、JBC未公認のWBOアジアパシフィック王座も獲得していた。
伊藤は当初は25日と聞かされていた試合が約2週間前倒しとなり、米国でのキャンプも2週間に短縮したという。それでも現地ではライト級のWBAランカーとスパーリングを行うなど、「技術的にいろいろと吸収できた。サウスポー相手に関していい練習ができたし、打つ場所を意識してやってきて、ボディーとかで結構倒せた」と手応えを感じての帰国となった。
現在はスーパーフェザー級でWBO4位、IBF10位、WBC14位にランク入り。WBO王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)はライト級へ上げる予定を示唆しており、伊藤は「挑戦者決定戦のチャンスもかなりあると思うので、WBOアジアパシフィック王座を防衛する価値はあると思う」と説明。WBO以外にも「夏頃に大きな試合の話があると聞いている」と明かした。ビラヌエバはフィリピン・スーパーフェザー級2位の選手だが「どちらにしても今回の勝ち方が大事。勝ち方にこだわりたい。今年は勝負をかけないといけない年と思う」と意気込みを示した。
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