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元東洋太平洋王者、加藤 ドローで世界ランク入り逃す「申し訳ない」

[ 2016年6月20日 21:29 ]

 ボクシングの元日本、東洋太平洋ライト級王者・加藤善孝(31=角海老宝石)が20日、東京・後楽園ホールでWBA同級10位のブランドン・オギルビエ(22=オーストラリア)と同級ノンタイトル10回戦を行い、引き分けに終わった。通算成績は加藤が38戦29勝(9KO)7敗2分け、WBA同級オセアニア王者のオギルビエが18戦16勝(8KO)1敗1分け。

 加藤は序盤からフックやボディーを何度も浴びたが、2回に左フックでオギルビエをぐらつかせるなど対抗。持ち前のタフネスさで打ち合いに応じ、後半は手数の減った相手に対し有効打で勝った。採点はジャッジ1人が96―95で加藤を支持したものの、残り2者は95―95で引き分け。世界ランカーを撃破すればランキング返り咲き確実だったが、惜しくも逃した。

 加藤は2月にインドネシアに遠征してWBOアジアパシフィック同級王座に挑んだが、9回負傷判定負け。14年12月に勝ったのを最後に3試合勝利から遠ざかっている。「相手が前へ出てくる選手なので、ある程度距離を取りながらやろうと、いつもより出るのを抑えた。それが受けに回っているように見えたかのかもしれない。もう少し積極的にいけばよかった」と残念そうで、「せっかく(世界ランカーと対戦の)チャンスをもらったのに生かせなくて本当に申し訳ない」と話した。

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2016年6月20日のニュース