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19歳のニューヒーロー!大雅 攻めて日本代表!

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<K-1 -60Kg日本代表決定トーナメント 決勝戦 卜部功也・大雅>大雅(右)は卜部功也(左)に判定勝ち

スポニチ後援K―1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 60キロ級日本代表決定トーナメント

(4月24日 東京・代々木第2体育館)
 新生K―1で10代が日本を制した。8人によるトーナメントが行われ、大雅(19=TRY HARD GYM)が決勝で60キロ級初代世界王者の卜部功也(25=チームドラゴン)に3―0の判定勝ち。スピードを生かした攻撃で、経験値に勝る相手を退けた。日本代表として、9月19日に行われる60キロ級世界最強決定トーナメント(代々木第2体育館)に出場する。

 10代の勢いは最後まで失速しなかった。昨年1月の初代王者決定トーナメントを制した卜部功との決勝。1メートル65の大雅は上背で7センチ上回る相手の懐に果敢に飛び込み、左右のパンチで主導権を握った。ジャブ、キックを受けてもひるまず攻めての判定勝ち。「凄く練習してきて、やっと形にできた」。12年に16歳でプロデビューしてから3年半。ニューヒーローの誕生だ。

 「トーナメントなのでリスクがあっても早めに倒しにいった」。言葉通り、1回戦は跳び膝蹴り、準決勝は左フックと、いずれも1Rで仕留めた。一方の卜部功は皇治との1回戦で3Rまで戦って左目上にダメージを負うなど、消耗が激しかった。大雅は激闘を想定してタイでの過酷な練習をこなしてきたが、それが狙い通りの勝ち上がりにつながり、日本代表の座を獲得した。

 第2代王者の卜部弘とともに60キロ級世界最強決定トーナメントに臨むことになるが、その卜部弘はこの日の試合で敗れて2連敗。大雅に懸かる期待も大きい。「ここで優勝しただけに責任がある」。若き日本代表は世界の頂点を見据えていた。

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