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内山 27日のV12戦へ練習公開「寄せ付けずに勝ちたい」

[ 2016年4月19日 18:04 ]

公開練習でミット打ちして汗を流す内山

 プロボクシング・トリプル世界戦(27日、東京・大田区総合体育館)のWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦で12度目の防衛を目指す同級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)が19日、東京都品川区のワタナベジムで練習を公開した。

 2ラウンドのスパーリングはジャブとボディーのみと軽めだったが、ミット打ちではトレーナーの持つミットを激しく叩いて気合十分。既に約70ラウンドのスパーリングを消化しており、「今は疲れが一番上がっている時で、今週からは軽く動くだけ。昨日練習が終わった時点で(リミットまで)あと1キロだった」と順調な仕上がりを口にした。

 昨年大みそかの11度目の防衛戦は3回KO。万全になった右拳を「思い切り打とうとした力みすぎたところはあった」と反省し、「本来の自分のボクシングは相手がやりづらいようにして、逃げ場をなくして仕留める」と話した。同級暫定王者ジェスレル・コラレス(24=パナマ)の映像は「ちょっとしか見ていない」と明かし、「上体が柔らかくてうまく当てさせないタイプかな」と分析。「インビジブル(透明人間)」の異名を取る守備の達人に対し、「ジャブを打って、相手がやりづらいところへパンチを打って、ジワジワ体力を削っていこうと思う。判定でもKOでも全く寄せ付けずに勝ちたい。KOできるならいいけど、どこもスキがない試合がしたい」と抱負を語った。

 今回勝てば元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏が持つ防衛13回の日本記録に王手がかかるが、「超えるだけが目標ではないけど、超えられればいい」とコメント。また、スーパーフェザー級で12度の防衛は元WBA、IBF同級王者ブライアン・ミッチェル(南アフリカ)に並ぶ世界タイ記録で「それも凄く光栄なこと。なったらなったでうれしい」と意気込んだ。

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2016年4月19日のニュース