×

内山 16年は具志堅超えV14!年内3戦希望「自分もそのつもり」

[ 2016年1月3日 05:30 ]

大みそかに防衛成功した内山(右)と田口

 昨年大みそかに11度目の防衛に成功したボクシングのWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(36=ワタナベ)が2日、都内で会見した。今年は春に米国進出予定の次戦を含めて年間3戦を希望。16年は日本歴代1位の具志堅用高の世界戦13連続防衛超えを狙う。

 とても2日前に試合をしたとは思えない傷ひとつないきれいな顔で内山は会見場に姿を現した。元日は近所の神社へ初詣に行った以外は自宅で静かに過ごしたという。3回に左ボディーフック1発で仕留めての完勝を淡々と振り返り「結果的に、この倒し方だったら、おもしろいと思ってもらえる。よかったと思う」と自らに及第点を与えた。

 評価を落とさなかったことで、今春の米国開催で基本合意している無敗の前WBA世界フェザー級スーパー王者のニコラス・ウォータース(ジャマイカ)とのビッグマッチ交渉が加速しそうだ。「大きいパンチをもらわなかった。拳のダメージもなくてよかった」。かつて負傷した右拳も、昨年5月に遊離軟骨除去手術を受けた左肘も問題なく、陣営は日程や会場などより具体的な話し合いに入る予定だ。内山も「強いヤツとスパーリングしたい」と今後の米国合宿などの準備を進める。

 体調に不安がないことを受け、渡辺均会長は「できれば今年は3戦したい」との青写真を描く。最近はケガなどの影響で年間1、2試合が続いていたが、10年以来6年ぶりの年間3戦をこなせば、あと2つに迫っている具志堅の連続防衛記録を抜くことが可能。内山も「自分もそのつもり。全てしっかり勝てば、記録を更新できる。年取る前にやりたい」と意欲を見せた。

 春に米国進出し、秋に具志堅に並んで、大みそかで具志堅超え。思い通りに事が進めば、16年のボクシング界は内山イヤーになりそうだ。

続きを表示

2016年1月3日のニュース