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八重樫 夫人に1年遅れの誕生日プレゼント、3階級は「おまけ」

[ 2015年12月29日 20:56 ]

「新チャンピオン!八重樫東」のコールを感無量の表情で聞く八重樫

プロボクシングIBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 同級13位・八重樫東3―0判定 王者ハビエル・メンドサ

(12月29日 東京・有明コロシアム)
 昨年かなわなかった日本人3人目の3階級制覇を果たした八重樫は、目を大きく腫らし、鼻血を出しながらも「やりましたー」と高らかに声を挙げた。

 昨年12月30日には、初めて臨んだ3階級制覇の対戦で敗れ「ボクシングをやめようと思った」と言うが「家族や、皆様のまた見たいという声援のおかげて、またリングに戻ってくることが出来ました」と感謝した。

 この日の相手は“コブラ”の異名をとるメンドサ。長いリーチを生かし打たれても下がらずに最後まで激しい打ち合いを展開。八重樫は「途中、あ、ダメかな」と弱気になったことを明かしたが、日本タイトルを取った時も同じような展開だったと思い出し「諦めなければ、またチャンスが来ると思って頑張った」と言う。

 その激闘の末に手に入れた亀田興毅、井岡一翔に続く3階級制覇だったが「あくまで、オマケです」という「強い選手と戦うことが喜びであり、仕事であり、ファンの皆様への恩返し。その結果ついてくるもの」と語る。

 くしくも12月30日は彩夫人の誕生日。昨年は悔しい思い、そして今年は1日早いがうれしい3階級制覇となり「私事ですが…」と切り出し、「お誕生日おめでとう」とベルトを渡し、1年遅れの最高の誕生日プレゼントを贈った。また、試合を見守った子供たちに「まだまだ強いお父ちゃんを、もう少し頑張って見せていきたい」と宣言した。

 次戦には日本人初の4階級制覇を目指す方針であることもささやかれている。“強いお父ちゃん”はまだまだ進化を続けるつもりだ。

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2015年12月29日のニュース