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具志堅会長からKO指令!江藤「ウチナー魂」で初の世界王者へ

[ 2015年11月28日 05:30 ]

計量後ににらみ合う江藤(左)とクアドラス

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者カルロス・クアドラス―同級2位・江藤光喜

(11月28日 ゼビオアリーナ仙台)
 ボクシングのダブル世界戦の会見と前日計量が仙台市内で行われ、WBCスーパーフライ級2位の挑戦者、江藤光喜(27=白井・具志堅)と王者カルロス・クアドラス(27=メキシコ、帝拳)はともに51・9キロで、リミットに200グラム余裕を持って一発でクリアした。

 会見場に飾られたクアドラスの緑のWBCベルトが江藤の気分を高ぶらせた。「ベルトをずっと見ている。明日は獲りにいく。俺の手が上がると思います」。世界初挑戦の27歳は自信たっぷりに王座奪取を誓った。

 指導する具志堅用高会長も強気だ。陽気に話す王者のことを「強い選手はベラベラしゃべらない」とこき下ろし、江藤には「(挑戦者は)判定じゃ勝てない。1回から倒しにいかせる」とKO指令を出した。今回は日本製より薄いと言われるメキシコ製のグローブ。パンチ力に定評のある江藤のKO決着のアシストになるとみて、同会長は「握りがいい感じ。効かせられますね」とニヤリと笑った。

 白井・具志堅ジム設立20年で初の男子の世界王者誕生へ、そして具志堅会長らを生んだボクシング王国、沖縄から92年の平仲明信以来23年ぶりの世界王者誕生へ。江藤は「ウチナー魂を見せますよ」と言って目をぎらつかせた。

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