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“秒殺女王“ラウジー15日出陣 豪で7万人超、史上最大の大会に

[ 2015年11月14日 15:08 ]

UFC193で対戦するラウジー(左)とホルム

 UFC193は15日、オーストラリア・メルボルンにあるエティハッド・スタジアムで開催される。総合格闘技無敗、全試合完全決着の“秒殺女王”ロンダ・ラウジーが出陣し、7度目の防衛戦に挑む。同大会はすでに前売券が完売、7万人超の史上最大の大会になる。また元K―1王者マーク・ハントも出場し、アントニオ・シウバとの激闘が再び繰り広げられる。

 世界最高の総合格闘技大会UFCの女子バンタム級の“絶対女王”ラウジーは、男子も含め577人のUFC所属選手中、最も人気が高い。2011年のデビュー戦以来、12戦すべてに完全決着勝利し、ほとんどの試合を1分以内でフィニッシュしている。総合における“女マイク・タイソン”といってもいい。

 柔道で北京五輪銅メダルの実績を持ち、総合でも豪快な投げから、すぐさま腕ひしぎ十字固めを仕掛けて一本勝ちするのが必勝パターン。これまで9試合に腕十字で一本勝ちしている。だが、ボクシング2階級制覇のビック・ダルチニアンとスパーリングするなど、打撃の特訓や蹴りの向上にもたっぷり時間を割いている。

 対戦相手の“総合格闘界で最も危険な打撃を持つ女”と呼ばれるホリー・ホルムは、ラウジーよりリーチも長い。もしラウジーが、進化した己の打撃力を過信して打ち合えば、KO負けする危険もある。
 
 もちろんホリー陣営としては、ラウジーが組んで投げ、寝技に持ち込むことは想定しているはずだ。GSPや元ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズら数々の王者を育てた名将グレッグ・ジャクソンとウィンクルジョンがホリーのコーチを務めており、対策は万全にしてくるはず。この“史上最大のイベント”で大番狂わせが起こる可能性もある。

 大会チケットも、前売り開始日に即日完売、観客動員数は7万人を超えるとみられる。これは2011年に、カナダで行われたUFC129で、当時絶大な人気を誇った“カナダの英雄”ジョルジュ・サン・ピエール(GSP)が元ストライクフォース王者ジェイク・シールズを迎え撃った大会の5万5724人というUFC史上最多観客動員記録を大きく塗り替えることになりそうだ。

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2015年11月14日のニュース