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井岡 9・27初防衛戦 祖母71歳の誕生日、勝って肩車だ!

[ 2015年8月7日 05:30 ]

初防衛戦へ意気込む井岡一翔(中央)と父・一法会長(右)、叔父の弘樹氏

WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者・井岡一翔<12回戦>同級12位ロベルト・ドミンゴ・ソーサ

(9月27日 大阪府立体育会館)
 プロボクシングのWBA世界フライ級王者・井岡一翔(26=井岡)が6日、大阪市内のジムで会見し、9月27日に大阪府立体育会館で初防衛戦を行うと発表した。祖母ミツ子さんの71回目の誕生日に最高のパフォーマンスをプレゼントする。挑戦者は同級12位のロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30=アルゼンチン)で、前王者ファンカルロス・レベコと同じアルゼンチンの刺客だ。

 猛暑の中、紺色スーツに身を包んだ井岡は涼しげな表情でサラリと初防衛戦の快勝を誓った。

 「3階級制覇という、1つの大きな目標を達成して自信につながった。高い志を持ち、強さを追求していきたい。このタイトルは手放せない」

 負けられない理由がある。当日は祖母ミツ子さんの誕生日。初孫とあって、「本当にかわいがってもらった」と言い、夏休みには必ず遊園地に連れて行ってもらった。思い出は数え切れないほどある。

 元世界王者の叔父・弘樹氏の母だけにボクシングに理解がある。減量期間中に井岡が食べる特製野菜スープ。そのレシピは祖母から母へ受け継がれたものだ。毎試合、必勝祈願のお守りを渡し、応援に駆けつける。会場で「しっかりせえ!男やろ!」と声を張り上げることもしばしば。今回は「一翔が勝ったらリングに上がりたい。チューしたい」と孫への祝福プランを用意しているという。弘樹氏は「今回は一翔がおばあちゃんを肩車します。60キロぐらいあるけど、いいトレーニング」と誕生日プレゼントの指令を出した。

 フライ級は「軽量級最強」の呼び声高いWBC王者ローマン・ゴンサレスをはじめ、強豪がひしめく。「このフライ級で真のチャンピオン、最強を証明していきたい」。いずれはミニマム級に続く複数団体統一に乗り出す構え。まずは目前の初防衛戦に全力を尽くす。

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2015年8月7日のニュース