田中　体格優位も関心なし「腹筋割れてます」負けん気見せた

予備検診を終え、ポーズを取るＷＢＯミニマム級王座決定戦に臨む田中（左）とイエドラス

ＷＢＯ世界ミニマム級王座決定戦 同級１位・フリアン・イエドラス―同級２位・田中恒成

（5月30日 愛知・パークアリーナ小牧）
　世界戦の予備検診が２７日、名古屋市内で行われ、田中恒成（１９＝畑中）は身長で２センチ、リーチで５センチ、フリアン・イエドラス（２７＝メキシコ）を上回った。

　体格面の優位が示されても「やりにくさはない」と素っ気なかった。イメージはインプット済み。距離を詰めて左右を振り回す典型的なファイターに対して、射程の長さとスピードで、どう対処するか。筋骨隆々の見栄えのいい体を見せつけられ「俺も腹筋は６つに割れてます！」と負けん気の強さをみせた。

　前回の東洋太平洋王座獲得は１０回ＴＫＯ勝ち。まだ１２回をフルに戦った経験がない。「気にしても仕方がない。（吸気を制限する特殊マスクで）ニセ高地トレをやった。早く決着をつけようとか考えない」。冷静に力を出し切ることに心を砕く。