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村田 メイウェザーと対戦熱望 階級下げてでも「おいしい相手」

[ 2015年2月1日 05:30 ]

WOWOWのエキサイトマッチのファンイベントに参加した左から飯田覚士氏、村田、ジョー小泉氏、浜田剛史氏

 ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストの村田諒太(29=帝拳)は31日、都内で行われたWOWOWエキサイトマッチ(毎週月曜午後9時放送)のファンイベントに参加し、5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(37=米国)との対戦を熱望した。メイウェザーとの対戦が実現するなら、ミドル級(リミット72・5キロ)から1階級下げてスーパーウエルター級(同69・8キロ)で挑戦したい意向を示した。

 50人のボクシング通のファンとのイベントに参加した後、報道陣に囲まれた村田は「メイウェザーがやってくれるのならスーパーウエルターに下げてもいい。金(ファイトマネー)もいいし、知名度もあるし、おいしい相手。本当にやってくれるなら」と5階級を制したメイウェザーとの対戦を希望した。

 メイウェザーは名トレーナーのフロイド・メイウェザー・シニアの息子で、スーパーフェザー級からスーパーウエルター級まで無敗で5階級を制した。現在はWBA、WBCウエルター級、WBCスーパーウエルター級と2階級の世界王者でもある。それだけに、村田が挑戦する場合はミドル級から1階級下げる必要があるが、ビッグネームと対戦できるのであれば、それも問題なしと捉えている。だが、相手は47勝無敗の絶対王者。現在の村田の実績、知名度では対戦にこぎ着けるのは簡単ではない。それでも対戦を目標に掲げたのは、飽くなき向上心があるからこそだ。

 大きな野望があるからこそ、今年を「勝負の年」と位置づけている。ランク上位の選手との対戦をこなし、まずは現在WBC9位のランキングを上げ、年末には世界タイトル戦を実現させたいというのが青写真だ。「自分は拳で金を稼ぐプロなんだから。マッチメーク次第で相手は誰とかはない」と誰が相手でも勝利を重ねることだけに集中する。

 「世界の試合を見てから日本の試合を見ると、面白くない。日本人の海外への憧れもあるし、自分も戦う場所としてそういうところでやりたい」。これまで米国で練習を積むなど海外志向が強いだけに、今すぐにでも海外で試合をしたいという思いもある。

 メイウェザーとの対戦を含め、さまざまな夢をかなえるために、まずは目の前の試合できっちりと結果を残していく。 

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2015年2月1日のニュース