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内山 年内3戦目標!16年末に具志堅超えV14だ

[ 2015年1月3日 05:30 ]

会見でポーズをとるワタナベジムの(左から)河野公平、内山高志、田口良一

 大みそかに9度目の防衛に成功したプロボクシングWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(35)、引き分けで初防衛に成功した同スーパーフライ級王者の河野公平(34)、初の世界挑戦で同ライトフライ級王座を手に入れた田口良一(28)のワタナベジム3選手が2日、都内の同ジムで会見。昨年防衛戦1回だけだった内山は年間3戦を目標に掲げた。

 1年ぶりの試合を9回終了TKO勝利で飾ってから2日。内山は古傷の右拳について「今までは朝起きて顔や頭を洗うこともできなかったけれど、今回は問題ない」と説明し、笑顔を見せた。1年間のブランクをつくる要因の一つになっていた右拳に今回はダメージなし。心配の種が消えたことで「昨年は1試合だったので、今年は3試合を目標にしたい。次の2年間で5試合できればいい」と防衛戦のペースアップに意欲を見せた。

 年間3試合となれば、右拳を手術する前の10年以来となる。このまま右拳を痛めることなく、希望通り2年間で5度の防衛ができれば、13度防衛した具志堅用高の日本人最多記録を更新する14度防衛となる。「そこまで記録更新は考えていない。一試合一試合戦って、自然と通過できればいい」と控えめだが、16年末の具志堅超えが現実的に視界に入ってきた。

 今後の防衛戦の中には他団体王者との統一戦や海外での一戦などのチャンスも出てくる。かつて1度勝っているWBC王者の三浦隆司(帝拳)戦については「面白いと思う。以前はモチベーションが上がらなかったけれど、三浦君も強くなっている。実力が拮抗(きっこう)していると言われるので、白黒をつけてもいい」と前向きな姿勢を見せた。

 次戦は春頃になる見込み。「今回体の調子は良かった。この年齢なんで、なるべく体力は維持したい」。近日中にロードワークを始め、早くも2週間後にはジムワークも再開する予定。35歳の王者は疲れ知らずだ。

 ▽12月31日の内山―ペレス戦VTR 内山が打ち合いを制した。相手の大振りを堅い防御でブロックし、ボディーにも耐える。中盤からは左ジャブ、左右アッパー、右ストレートを的確にヒットさせてポイントを稼いだ。9回に連打で追い込み、右目上の出血がひどくなったペレスが同回終了後に棄権を申し出た。内山は日本ジム所属選手歴代3位の9度目の防衛。35歳51日の防衛は同歴代2位。在位4年354日(12月31日時点)は同歴代2位で、1位の長谷川穂積(5年14日)を抜くことが確実。

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2015年1月3日のニュース