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大平 一撃必殺、ジム伝統の「花形スペシャル」で王座獲る

[ 2014年12月17日 05:30 ]

ミット打ちで汗を流す大平剛(右)

IBF・WBO世界ミニマム級王座決定戦 IBF3位・WBO1位高山勝成(31、仲里)―IBF6位・WBO2位大平剛(30、花形)

(12月31日 ボディメーカーコロシアム)
 大みそかに2つのベルトの懸かった世界王座決定戦に出場する、日本ミニマム級王者の大平剛が横浜市内で練習を公開し、一撃必殺の「花形スペシャル」での王座奪取を誓った。

 前評判では、3団体制覇などの実績で勝る高山が優勢とみられているが、大平は「順調に追い込めた。勝つイメージを持って練習できている」と強気だ。

 心強いのは、必殺技の存在だ。元WBA世界フライ級王者の花形進会長(68)は今回、最も硬くて鋭利な人さし指の付け根部分をテンプルなどの急所に突き刺す左右のフックを伝授した。同ジム伝統のパンチで、元日本王者の木村章司は、この一撃で18度防衛の元WBA世界フェザー級王者クリス・ジョンをフラフラにさせたのだ。破壊力が抜群な分、過去3人が当たりどころが悪くて自らの指を骨折しているのだという。もろ刃の剣の危険なパンチだが、同会長は「ここ一番で出せれば、高山を倒せる」と自信たっぷり。番狂わせを狙う大平も「もらう方も、出す方も危険だけど、お披露目しますよ」と不敵に言い放った。

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2014年12月17日のニュース