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村田 圧倒パワー猛烈アピール!5連続KOへ「倒しにいきたい」

[ 2014年8月27日 05:30 ]

公開スパーリングでトンプソン(左)を圧倒する村田

ミドル級ノンタイトルマッチ WBC12位・村田諒太(三迫)―WBC21位アドリアン・ルナ(24、メキシコ)

(9月5日 東京 代々木第2体育館)
 ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(28)が9月5日のプロ第5戦へ向けた練習を公開した。2階級上のWBC世界ライトヘビー級25位のライオネル・トンプソン(29=米国)との3ラウンドのスパーリングでは左ストレートでダウンを奪い、自慢のパワーボクシングを猛烈にアピールした。

 村田は米国から呼んだ2階級上のパートナーにも力負けしなかった。ぐいぐいと前に出てプレッシャーをかけ、厚みのある肉体に強烈なボディーブローを食い込ませた。テレビカメラを前にして遠慮する相手に「メディアを気にするな」と英語で声を掛ける余裕すらあった。

 2回には連打でロープに追い詰めると、後退するトンプソンに対し、追撃の左ストレートを見舞って、キャンバスに尻もちをつかせた。トンプソンは「自分ではスリップだと思っているけれど、試合だとダウンになるかもしれない」と苦笑い。ミドル級より6・8キロ重いライトヘビー級の現WBO世界王者のコバレフ(ロシア)と対戦経験のあるトンプソンが「村田のパンチは強い。コバレフにも勝るパワーがある」と舌を巻くほどの力を見せつけた。

 村田の武器は日本人では珍しく、外国勢に負けない体の強さやパワーだ。7月に合同練習したWBA世界ミドル級スーパー王者のゴロフキン(カザフスタン)の妥協しない練習姿勢を目の当たりにして以来「大事なのはハードワーク」とこれまで以上に追い込み、その成果はパワーアップにもつながっている。「世界の主流はメイウェザーのようなアウトボクサー。時代はパワーボクシングじゃないけれど、村田諒太らしくいきたい」とパワーへのこだわりを口にした。

 今回の相手ルナはメキシコ王者。「キャリアもあるし、肩書もあるし、若い。簡単な試合にならないと思うけれど、倒しにいきたい」。パワーボクシングで狙うは5戦連続KO勝利だ。

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