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興毅移籍届もJBC協議 移籍先ジムは容認条件合致せず

[ 2014年7月5日 05:30 ]

亀田興毅

 ボクシングのUNITEDジム(東京都江戸川区、三好渥義会長)は4日、元世界3階級制覇王者の亀田興毅(27)が同ジムへ移籍したと発表し、日本ボクシングコミッション(JBC)に移籍届を提出した。

 興毅はコメントを発表し、負けて王座保持となった昨年12月の次男・大毅の世界戦以降の騒動について謝罪した上で「やはり日本で試合がしたいという気持ちが強く、どうにかできないものかずっと考えてきた」と移籍の理由を説明。スパーリングなどで親交のあった同ジムを移籍先に選んだ。4階級制覇を懸けた、WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)との指名試合実現を望んでいる。

 亀田ジムの会長とマネジャーがJBCから処分を受け、活動停止状態になっていた亀田家は、元協栄ジムマネジャーの大竹重幸氏を新会長として再出発を図る予定だったが、東日本協会が同案を却下。国内で試合をするには移籍以外の道は閉ざされていた。通常の移籍はジム間の合意があれば認められるが、JBCの秋山弘志理事長は「資格審査委員会で判断することになると思う」と慎重に協議する方針だ。

 UNITEDジムは11年設立で、世界戦を開催したことはなく、現在プロ選手は3人しかいない。JBCが当初掲げた「世界戦の実績のある名門ジム」という移籍先の条件には合致しないため、移籍が認められるかどうか、先行きは不透明だ。また、大毅と三男・和毅は移籍届を出していない。

 ▼亀田興毅 今までのことを教訓とし、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、より一層精進していきます。正直、現役でおれるのもそんなに長くないと思っています。残り少ないボクシング人生、ボクシング界を盛り上げて、少しでも恩返しできるよう、また僕自身ボクシング人生に悔いを残すことのないよう、これからも前を向いて一生懸命頑張っていきます。

 ▼UNITEDジム加藤竜太マネジャー 数日前に以前から親交のあった興毅選手から相談があった。彼は4階級制覇を目指している。選手を守るのがジムの役目だと思う。

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2014年7月5日のニュース