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サスケ元県議に政調費返還命令 答弁書出さず敗訴

[ 2013年12月13日 12:44 ]

 岩手県が覆面プロレスラーのザ・グレート・サスケ(本名・村川政徳)元県議に、2005年度の政務調査費約276万円の返還を求めた訴訟で、盛岡地裁(貝原信之裁判長)は13日、請求通りの支払いを命じる判決を言い渡した。

 この日の第1回口頭弁論にサスケ氏側が出廷せず、答弁書なども出さなかったため即日結審。争わないとみなされた。

 県側代理人は「判決確定後に返還されなければ、差し押さえも検討する」と話し、サスケ氏が所属する「みちのくプロレス」は「判決文を見ていないのでコメントは差し控える」としている。

 判決によると、市民団体が05年度の政務調査費の返還を求めた住民訴訟で、サスケ氏らの支出を違法とする二審仙台高裁判決が7月に確定。県はスポーツ新聞購入費や、実際の用途に疑問の残る事務所の賃貸料など計約276万円の返還を求めたが、サスケ氏は地方自治法で定められている60日以内の返還に応じなかった。

 サスケ氏は03年に岩手県議に当選。07年に辞職して県知事選に立候補したが落選した。覆面を着けたままの議員活動が話題となった。

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2013年12月13日のニュース