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大毅 初防衛戦がいきなり王座統一戦 不安は減量だけ「キツい」

[ 2013年10月26日 06:00 ]

WBAスーパーフライ級王者との統一戦を発表した亀田大毅はベルトを肩にかけて笑顔を見せる

IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦

(12月3日 大阪市・ボディメーカーコロシアム)
 IBF世界スーパーフライ級王者・亀田大毅が25日、東京都葛飾区のジムで会見し初防衛戦でWBA世界同級王者リボリオ・ソリスと王座統一戦を行うと発表した。試合は12月3日の「亀田祭り」のメーンとなる。日本のジム所属選手による主要4団体の王座統一戦は、昨年6月のWBA・WBCミニマム級の井岡一翔(井岡)―八重樫東(大橋)以来となる。

 9月に獲得したIBF王座の初防衛戦が、いきなりWBA王者との王座統一戦。だが、大毅には不安も、過剰な欲もなかった。「いい試合をしたい。それだけやね。(初防衛戦は難しいと言われるが)強ければ負けないし、負けたら相手が強いということ」

 統一王者になれば井岡に次いで日本人2人目、亀田3兄弟では初。それでも苦労の末に2階級を制し、記録より記憶に残るファイトが信条の大毅にとって、統一戦は目標というよりも刺激だ。「こんなラッキーなことないでしょ。ベルトを持った人間と戦う、強いなと思うヤツと戦うことで自分も満足するし、ファンも喜ぶ」。当日はWBO世界バンタム級王者の三男・和毅の試合も予定されているが、メーンはもちろん統一戦。「俺みたいなヤツが統一王者になっていいんですかね?」と言っておどけた。

 日本ボクシングコミッション(JBC)がIBFを公認したため路線を変更したが、ソリスは昨年から標的だった。5月のソリス―河野公平(ワタナベ)戦は生観戦。今回も大毅側がオファーを出し、両者の思惑が一致した。「(パンチを)振ってくるからね。勢いのある選手ですね。作戦は立てるけど、研究はあまりしてない。1回見てるから大体分かるし」。自信のほどは「70~80%に仕上げれば間違いなく勝つでしょうね」という言葉からもうかがえた。

 既にスパーも開始しているが、問題は「今回が一番キツいかもしれん」という減量だ。現時点で60キロを超えており、スーパーフライ級のリミット52・1キロを8キロもオーバー。時期的にも体重は落ちにくく残り1カ月は地獄になる。「来年は絶対、上(バンタム級)に上げると思う」。王座統一は3階級制覇へのステップになる。

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2013年10月26日のニュース