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覇気なし挑戦者に王者山中陣営困惑「逆に怖い」

[ 2013年8月8日 06:00 ]

王者山中に挑戦するニエベスは左肩に亡き父の顔のタトゥーを入れている

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者 山中 慎介VS同級7位 ホセ・ニエベス

(8月12日 大田区総合体育館)
 王者山中慎介に挑戦するニエベスが7日、都内で練習を公開し、シャドーボクシング、バッグ打ち、縄跳びなどを行った。

 スキンヘッドにもみあげと顎ひげ、左肩に亡き父の顔など体中にタトゥーを入れて、一見するとワル風に見える。しかし、会見で山中を挑発することはなかった。それどころか「山中の左はスピードがあって、見えない。爆発的な力を持っている」と絶賛。「やっとつかんだチャンスなので、逃さない」と静かに語った。

 練習ではシャープな動きは一切見せず、約1時間半ダラダラと汗を流した。山中が警戒する右フックを披露することもなし。愛称「ミヤウ」(スペイン語の猫の鳴き声)の通り、猫のようにおとなしかった。山中を指導する大和心トレーナーは「覇気がないですね。オーラを感じない。逆に怖い」と首をひねり、不気味がった。幻惑作戦なのか、ただの移動疲れなのか。元世界王者が相手だった過去3度の防衛戦と違い、今回は明らかな格下相手。大和トレーナーは「油断しないようにしたい」と気を引き締めていた。

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2013年8月8日のニュース