×

河野ホームの利で初防衛だ「日本でできて幸せ」

[ 2013年5月5日 06:00 ]

河野(中央)は挑戦者のリボリオ・ソリス(奥)の見つめる中で検診を受ける

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者 河野公平―暫定王者 リボリオ・ソリス

(5月6日 大田区総合体育館)
 ダブル世界戦の予備検診が4日、都内で行われ、4選手とも異常なしと診断された。WBA世界スーパーフライ級王者の河野は、3日にタイでの防衛戦に敗れた同級のWBC王者・佐藤洋太(協栄)の映像を見て「ホームで試合をできるのは幸せ」と実感。初防衛戦へ気を引き締めた。WBA世界スーパーフェザー級王者・内山は、胸囲が100センチの大台に乗った。

 河野は初対面のソリスの印象を「ガッシリしている。リーチ(河野より6センチ長い1メートル76)は予想通り」と話した後、「早く試合をしたい。すべてはリングの上で見せる」と表情を引き締めた。

 初防衛戦が暫定王者との指名試合と厳しい条件だが、さらに気を引き締めさせたのが、前日の佐藤の防衛失敗だ。「普通に勝つと」予想してテレビ中継を見たが、結果は持ち味を全く出せずに8回TKO負け。タイには観光で行ったことがあり「立ってるだけで暑い」とアウェーの難しさをあらためて実感した。

 実は、河野の初防衛戦もタイで行われる可能性があった。前王者テーパリット陣営がオプション(試合の興行権)を持つ関係で、当初は13位のペッチバンボーン(タイ)が最有力候補だった。WBAからの統一戦指令で流れたが「日本でできることは幸せ。渡辺会長に感謝したい」と話した。

 それでも油断はない。「ソリスは強敵。自分は目の前の試合を勝つだけです。とにかく、勝ちたい」。佐藤の教訓を自らのものとして、河野が鬼門の初防衛戦に臨む。

続きを表示

2013年5月5日のニュース