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棚橋「時代は動かしていくもの」 IWGP6度目防衛

[ 2013年1月5日 06:00 ]

場外のオカダ(下)にハイフライフローを見舞う棚橋

新日本レッスルキングダム7

(1月4日 東京ドーム)
 IWGPヘビー級選手権は王者の棚橋弘至(36)が6度目の防衛に成功した。挑戦者のオカダ・カズチカ(25)を33分34秒、得意のハイフライフローの連発から片エビ固めで仕留めた。IWGPインターコンチネンタル選手権は王者の中邑真輔(32)が桜庭和志(43)を片エビ固めで破り4度目の防衛に成功した。

 まさに王者の意地だった。光り輝くIWGPヘビー級のベルトを手にすると約2万9000人の大観衆から棚橋コールが湧き起こった。得意のエアギターを披露し「愛してま~す」と大絶叫。「時代を変える」と公言していたオカダを破り、自らの時代を死守した。

 死闘だった。1メートル91、107キロのオカダのパワーに棚橋はキャリアを生かしたうまさで対抗。30分すぎ、オカダのレインメーカー(短距離式ラリアット)を棚橋がスリングブレイドで迎撃。さらにおきて破りの墓石式脳天くい打ちを見舞った。とどめはハイフライフローを連発し、史上最年少のG1王者を下した。

 30分を超える熱戦を制した棚橋は「時代は変えるものじゃない。時代は動かしていくものだと思う。あと少し棚橋時代にお付き合いください」と宣言した。

 昨年1月4日にオカダが挑戦を表明。その時は「IWGPは遠いぞ」とバカにしていた。2月12日の大阪大会でオカダに敗れてベルトを失ったが、6月16日の大阪大会で奪回。その後も防衛を重ねてきた。絶対的なエースとして新日本を支えてきた自負もあった。「東京ドームでメーンを経験している分、俺の方が有利だった。オカダ一人では時代は変えられない」と笑顔を見せた。

 次期挑戦者については「G1ではカール・アンダーソンに負けているし、借りを返したい」と2月10日の広島大会でアンダーソンとの対戦が濃厚。「これからは俺の記録を抜くのは俺。IWGPに関連するもの(記録)は全て狙っていく」。最多防衛記録(11度)の更新を目標に掲げた王者の時代はまだまだ終わらない。

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