五十嵐“西岡式”キングロード!敵地での2度目防衛戦浮上
WBC世界フライ級王者・五十嵐俊幸(28=帝拳)が来年2月にも予定する2度目の防衛戦をメキシコで開催する可能性が28日、浮上した。
次戦は1位エドガル・ソーサ(33=メキシコ)との指名試合が確実。帝拳の本田明彦会長によると、ライトフライ級王座を10度防衛したソーサは母国の人気選手であるため、2階級制覇の懸かる五十嵐戦の地元開催を熱望しているという。五十嵐側は日本での開催を希望しているが、条件次第では王者がメキシコに出向く可能性はある。
13日に引退した同門の先輩、WBCスーパーバンタム級名誉王者・西岡利晃氏(36)も09年に2度目の防衛戦をメキシコで行っている。スーパースター候補のゴンサレスをKOして脚光を浴び、その後、本場・米国でのビッグマッチを実現させた。五十嵐にも“キングロード”が敷かれた形だ。
この日、都内で次戦に向けた練習を再開した五十嵐は「世界王者になって防衛にも成功して14年間ボクシングをしてきて一番大きな節目の年だった」と1年間を振り返った。敵地での開催は王者にとって逆風となるが、勝利した先には大先輩が歩んだ夢の世界が待っている。
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