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五十嵐“成長”に自信!天国の祖父にベルトささげる!

[ 2012年7月14日 06:00 ]

王者ハロの検診を腕組みをして見つめる五十嵐

WBC世界フライ級タイトルマッチ ソニーボーイ・ハロ―五十嵐俊幸

(7月16日 ウイングハット春日部)
 プロボクシングの世界戦2試合の予備検診が13日、都内で行われ、五十嵐俊幸(28=帝拳)は首回り、胸囲で昨年11月の前戦から成長。世界王者となって天国の祖父・甚之丞(じんのじょう)さん(享年62)にベルトをささげることを誓った。

 予備検診が終わり、報道陣に祖父との思い出を話している時だった。五十嵐は突然、目頭を押さえて声を絞り出した。「毎日、膝の上に乗せてもらってご飯を食べさせてもらって…」

 2歳の時、祖父は62歳で天国へ旅立った。当時の記憶は浅いが、常に両親から祖父の話を聞かされ「存在は大きい」と神妙に話した。

 04年アテネ五輪に出場が決まった時から、試合に行く時のスポーツバッグにはがきサイズの祖父の遺影をしのばせている。「一緒にいる感じがして、見守ってもらっている。試合で苦しい時に助けになる」。天国から届く祖父の力が、最高の支えとなっているのだ。

 予備検診では、昨年11月の世界挑戦者決定戦の時から首回りで0・5センチ、胸囲で1センチ成長。「トレーニングの効果」が数値に表れ、より自信を深めた。「勝っておじいさんのお墓に報告に行きたい」。次に泣く時は王座奪取したリング上。歓喜の中で最高の男泣きを披露する。

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2012年7月14日のニュース