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井岡覚悟!八重樫“カエルパンチ”で統一王者だ

[ 2012年6月1日 06:00 ]

絶好調の八重樫は靴ひもでVサイン

▽WBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦 WBA王者・八重樫東―WBC王者・井岡一翔

(6月20日 ボディメーカーコロシアム=大阪府立体育会館)
 「平成のカエルパンチ」で歴史に名を刻む。WBC王者・井岡一翔(23=井岡)との世界ミニマム級王座統一戦に臨むWBA王者・八重樫東(29=大橋)が31日、横浜市内のジムで、WBA世界フライ級13位・村中優と6回のスパーリングを敢行。ラウンド中に跳びはねて、相手の顔面にパンチを見舞う空中殺法を披露するなど2階級上の世界ランカーを圧倒。日本人初の2団体統一王者となる準備は出来上がった。

 3回、体の温まった八重樫が軽やかに跳びはねながら仮想・井岡の村中に、右ストレートをさく裂させた。顔面を捉えて着地すると、矢継ぎ早に連打を浴びせて村中をダウン寸前に追い込んだ。王者の幻惑殺法に村中陣営は「殺されるかと思った。どっちがフライ級か分からない」と舌を巻くばかりだ。

 思い出されるのは、71年に元世界スーパーウエルター級王者の輪島功一氏が相手の前で突然かがみ、伸び上がるのと同時にパンチを放つカエルパンチで世界を奪取したシーン。必殺パンチについて八重樫は「何もなくなった時の引き出しの一つ」とさらり。松本トレーナーによれば身体能力がある八重樫だからこそ出せる技だという。1日腹筋2000回の過酷トレを乗り越えた八重樫に恐れるものなどない。

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2012年6月1日のニュース