カバジェロに挑む細野が練習公開「絶対に世界王者になる」

ＷＢＡ世界フェザー級タイトルマッチに向け、公開練習する挑戦者の細野悟

　世界ボクシング協会（ＷＢＡ）フェザー級タイトルマッチ（３１日・横浜文化体育館）で王者のセレスティノ・カバジェロ（パナマ）に挑む同級８位の細野悟（大橋）が２５日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開し「３１日に絶対に世界王者になるという気持ちでいる」と強い意気込みを明かした。

　２８歳の細野は昨年１月に一階級下のスーパーバンタム級王座に挑戦して以来、約２年ぶりの世界戦。当時は減量に苦しんで敗れたが、今回は本来の階級での挑戦となる。スパーリングも動きを確認する程度で終えるなど、練習は調整段階。減量は残り３・５キロと順調で「２年前とは違う」と自信を見せた。

　３５歳のカバジェロは身長１８０センチとフェザー級では破格の長身。今回が初防衛戦だが、ＷＢＡスーパーバンタム級王者として防衛を重ねた実績がある。ジムの大橋秀行会長は「変な小細工は通用しない強い選手」と話した。

　細野は東日本大震災の被災地である福島県いわき市出身で、地元から両親ら約１００人の応援団が訪れる予定。「原発の問題もあり、不安な中で生活している人がいる。勇気づける試合がしたい」と奪取を誓った。