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大毅、2階級制覇へ…脱べた足で“動ける亀”になる

[ 2011年11月26日 06:00 ]

タイ人キラーになる!!亀田大毅はタイ焼きをほおばって気勢を上げる

◇亀田祭り▽WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ

(12月7日 大阪府立体育会館)
 「亀田祭り」で2階級制覇を目指す、亀田3兄弟の次男・大毅(22=亀田)が25日、東京・葛飾区の亀田ジムで練習を公開。ミット打ちで軽快なステップワークを披露した。大毅は足を使った新スタイルに変更するため、下半身強化のトレーニングに取り組んでいるが、決戦を前に大きな手応えをつかんだ。“動ける亀”になってタイ人王者に挑む。

 ガードを高く上げ、ベタ足でジリジリと相手に接近する、かつての面影はもうない。ミット打ちながら、軽快なステップワークで切れ味鋭いパンチを繰り出した。大毅は「(足は)別に意識はしてないねん。ここ1年、足を使う練習はしてたけど」ととぼけたが、無意識のうちに動くステップワークこそが2階級制覇に向けたテーマだった。

 “脱ベタ足”を意識した練習は1年前から始まった。足首にベルト式の重りを装着して日々の練習に取り組み、ゴムチューブを足に巻き負荷をかけることで12ラウンドを通してステップを使えるスタミナを養った。さらにリング上に2本のロープを張り、反復横跳びのように連続して跳び越える動きを繰り返し、ステップを体に染み込ませた。6月頃には「これが12ラウンドできたら5階級はいける」と宣言していたが、あれから5カ月、決戦を前に新スタイルはほぼ完成に近づいた。

 その自信がパフォーマンスにも表れた。タイ人王者が相手ということで、タイ焼きにかぶりつき気勢を上げた。「タイ人キラーにでもなろか。これに勝って次もタイ人。WBCもタイ人が王者やな」。2階級制覇の先には、WBCスーパーフライ級王者スリヤン(タイ)との日本人で初の統一戦も見据える。

 減量という最後の“難関”も待ち受けるが「フライ級の時よりは楽やな。最高のコンディションで(リングに)上がれば結果はついてくる」と、本来のスーパーフライ級に階級を上げたことから調整に不安はない。1年がかりの世界戦への準備は整った。地元・大阪で初のメーン。大毅が“新亀田スタイル”で勝利をつかむ。

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2011年11月26日のニュース