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アリと「世紀の対決」…フレージャー氏、死去

[ 2011年11月9日 06:00 ]

71年のアリとの「世紀の対決」

 ボクシングの元世界ヘビー級王者、ジョー・フレージャー氏(米国)が肝臓がんで死去。7日に家族が公表したもので、67歳だった。

 70年代にはムハマド・アリ(米国)と3度対戦して1勝2敗。「世紀の対決(71年)」「スリラー・イン・マニラ(75年)」と呼ばれる名勝負を演じるなど、時代を象徴するファイターだった。当時のプロモーターだったボブ・アラム氏は「アリとの3度目の対戦(75年)はボクシング史上最高の試合。フレージャーは敗れたが偉大な戦士だった」と述懐。パーキンソン病で闘病中のアリは「驚嘆と尊敬の念を抱きながらジョーを思い出していく」と、かつてのライバルの死を悼んだ。

 ◆ジョー・フレージャー 1944年1月12日、米・南カロライナ州出身。64年東京五輪で優勝し、翌65年にプロデビュー。70年にジミー・エリス(米国)を破ってヘビー級王座を獲得。4度防衛した。1メートル82、93キロ。通算成績は37戦32勝(27KO)4敗1分け。

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2011年11月9日のニュース