ＫＯ防衛へ自信　粟生「攻防一体のボクシング見せる」

　ボクシングのＷＢＣ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ（１１月６日・代々木第二体育館）で２度目の防衛が懸かるチャンピオンの粟生隆寛（帝拳）は２９日、東京都内の所属ジムで練習を公開し「全て順調。練習通り攻防一体となったボクシングを見せたい」とリラックスした表情で語った。

　同級９位のデビス・ボスキエロ（イタリア）の挑戦を受ける粟生は４ラウンドのスパーリングを披露。軽快な動きから得意のカウンターに加え、力感のある左アッパー、ボディーを繰り出した。「攻撃、守備と一辺倒にならないようバランスを意識してきた。攻める試合ができれば判定までいかないと思う」とＫＯ防衛の自信を口にした。

　帝拳プロモーションの浜田剛史代表は「疲れがピークの中で動けている。調整がうまくなった」と評価。視察した挑戦者陣営は「研究した通り、速くてフットワークがいい」と印象を語った。

　ジムの先輩でＷＢＣスーパーバンタム級王者の西岡利晃が今月初めに日本人王者で初めて米国で防衛を果たし、粟生は「刺激を受けたし、いい手本になる」と気持ちを高めていた。