大毅、暫定王者への挑戦権は“俺のもんや”！

愛媛合宿に出発した亀田３兄弟の長男・興毅（左）と次男・大毅

　暫定王者への挑戦権は大毅のもんや！亀田３兄弟の次男でＷＢＡ世界スーパーフライ級１位の亀田大毅（２２）が２８日、「亀田祭り」（１２月７日、大阪府立体育会館）に向けた強化合宿のため兄で同バンタム級王者の興毅（２４）とともに愛媛県新居浜市に入った。

　２階級制覇を狙う大毅は同級王者の清水智信（３０）がケガで防衛戦を行えないため暫定王者のテーパリット・シンワンチャー（タイ）と交渉中。一方で、仲里ＡＴＳＵＭＩジムの仲里義竜会長は久高寛之（２６）がテーパリットと１１月９日にタイで試合を行うと発言していた。興毅は合宿地に向けて旅立つ前の羽田空港で「（仲里）会長が（テーパリットと）契約したとかタイ側が亀田ジムのオファーは断ったと言っているが、俺らはＷＢＡからの命令に従ってルールに基づいた交渉をしている」と正当性を主張。“俺がやる”とばかりに語気を強めた。

　この日、仲里会長は「契約書は交わした」と話しつつも「亀田ジムにはＷＢＡからの指令も出ているし、タイは洪水の心配もある。延期になるかもしれない」とトーンダウン。大毅が挑戦権を勝ち取る可能性が出てきた。転級後３勝３ＫＯと波に乗る大毅は「勝ったら久しぶりに歌いますよ。チャンピオンになってな」と１０年２月以来となるリング上での歌の披露も予告していた。